一般社団法人 日本ネット輸出入協会 – JNEIA

ドイツのオーガニック展示会BIOFACH(ビオファ)のレポート②

2015-03-06 [EntryURL]

オーガニックとは関係がないのですが、ドイツに住む日本人の友人に”手に入りにくくて困っている食品は?”、と尋ねたら、ひとつは生の魚で、海から遠いので難しいそうです。もうひとつは霜降りの肉としゃぶしゃぶ用に食べる薄くスライスした牛肉、そうですね、霜降りの肉も肉を薄くスライスする技術もこだわりの日本食用ですからね。

オーガニック化粧品の展示会場は、Vivaness(ビバネス)というネーミングで同時開催。ここには世界中から200社ほどの出展がありました。

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ドイツのオーガニック化粧品市場は10億ユーロを超える市場で、2014年は前年比10%以上増(naturkosmetik konzepte, GfK, IRI, IMS Health and BioVista調べ)という大きな伸び。オーガニック嗜好の更なる高まりと、オーガニック化粧品が一般化粧品と遜色がないほど機能性やデザインが高まってきたからですね。

驚いたことに、化粧品にもVegan(ビーガン)というカテゴリーができていました。ビーガンとは、完全菜食主義者のことで、植物製品以外は食べない人。欧米ではビーガンの方が多いのですが、食事にだけでなく化粧品でも動物系の原料を使用していないビーガン化粧品が求められてきているとは、こだわりの強さに感心です。

日本でも無農薬や有機栽培など少しずつ進んできていますが、ドイツのようにあらゆるものが一般流通するといいですね。

※この展示会については、私のブログ http://ameblo.jp/38-emiko/ でも紹介していますのでぜひご覧ください。


ドイツのオーガニック展示会BIOFACH(ビオファ)のレポート①

2015-03-05 [EntryURL]

ドイツ・ニュルンベルクで開催された世界最大規模のオーガニック展示会BIOFACH(ビオファ)2015が2月に開催されました。

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オーガニック食品やオーガニック化粧品から2千社を超える出展があり、44,000名の来場で大盛況。
会場では看板や商品などいたるところでBIO(オーガニック)の文字が見えます。

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オーガニックのチーズやヨーグルト、オーガニックのパスタ、オーガニックのペイスト食品、オーガニックの野菜、オーガニックのソーセージやお肉、オーガニックの魚の加工食品、オーガニックのベビーフード・・・、何でもあります。

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オーガニックのキャラメル味のアイスクリーム。これはオーガニックの中でも更に基準の厳しいDemeter(デメター)というバイオダイナミック有機法を基準にしたもの。甘すぎずおいしかったです。

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会場で一番人気だったのが、オーガニックの豆腐の加工食品、調理の実演や試食を行っていて賑い試食の順番待ち状態。ドイツでも豆腐は健康食品として人気のようですが、豆腐そのものではヨーロッパの人のテイストに合わないのか豆腐の加工品をよく見かけました。

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そして、オーガニックのワインやビール。オーガニックのワインはずらーっと並べられ、試飲を行い投票後、賞が授与。

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世の中に手に入らないオーガニック食品はないのでは!?と思うほどありとあらゆるものが溢れていて、オーガニック食品だけで好きなものを食べて生きていくことも可能なのだと、実感しました。


ドイツのオーガニック状況

2015-03-04 [EntryURL]

オーガニック(有機栽培)大国のドイツについてご紹介です。これを読むと、ドイツと日本のオーガニックへの関わりの違いに驚かれるかも。

ドイツは、アメリカの次にオーガニック食品市場が大きい、世界No.2のオーガニック食品を消費する国です。元々ドイツはリサイクル活動や環境保護への意識が高い国であったところに加えて、BSE(牛海綿状脳症)の問題や、様々な食品添加物によるアレルギーの発症、遺伝子組み換え食品への抵抗感などによって、オーガニック食品の需要が毎年高まっています。

2014年はオーガニック食品の消費は80億ユーロ近く(為替変動が激しいけれど、1ユーロ=130円で計算した場合、10兆円!)で前年比4.8%増(German Federation of the Organic Food Industry調べ)、農林水産省の2006年データでは53億ユーロと出ていたので、7年間で、50%増、すごい伸長ですね。

人口は日本の方が1.5倍近くもあるので、日本のオーガニック食品の消費はドイツのほんの数%・・・。ドイツ国民一人ひとりの環境や健康への意識の高さが伺えます。

数値的なことだけでなく、もうひとつ大きな違いは、日本の有機JASが定めるオーガニックの基準により農産物は既に日本の農家、食品製造メーカー、食品輸入会社などが認定を受けて、オーガニック食品もある程度出回っているのですが、畜産物はほとんどないのです。日本で畜産物でオーガニックと表示されたものは見たことはほとんどないですよね。欧米では、畜産物へのオーガニック基準も各認証団体の基準のもと一般化していて、オーガニックの牛乳やチーズはあたりまえ、オーガニックのアイスクリームなどスイーツももちろん、そしてオーガニックのお肉や魚ソーセージも普通に購入できるのです。

ドイツでは一般的なスーパーに行っても、各売場で必ずBIO(有機)と認定表示されたオーガニック商品をみかけます。最近はBIOのプライベートブランドを作っているところもみかけるようになりました。そして、オーガニック食品だけを扱うお店=Reformhausがドイツ国内に2,000店も。更には、オーガニックのお肉だけを扱うお肉やさんとか、オーガニックのパンヤさんとか・・・。オーガニック好きにとっては羨ましい限りです。

オーガニック食品の値段は一般のものと比べて多少は高いのですが、私のドイツの友人いわく、自分や家族の健康を考えると普通に買っている、例えばオーガニックの牛乳は一般家庭にも広がっていて5割近い消費がある、とのこと。

日本にオーガニック食品がまだまだ一般流通しないのは、認証取得を含む価格のせいなのか、意識の違いなのでしょうか。


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