一般社団法人 日本ネット輸出入協会 – JNEIA

当協会コラムニストの村上千恵さんとお会いしてきました

2011-08-23 [EntryURL]

8月18日京都でお会いさせていただきました、当協会のケニア担当のコラムニストの村上千恵さんSANY0085.JPG 日本の大学で経営学、アメリカの大学院で国際開発学を専攻した後、 ハイチ、ラオスで途上国支援の仕事に携わる。 帰国後民間企業に勤務、教育系事業を運営。 2009年7月よりケニアにてODA事業に携わる。 2011年7月中旬までケニアに単身在住。 2011年8月から海外起業準備中。 福島正伸氏のアントレプレナーセンターが事務局になって行っている、 2011年12月9日、10日のドリームプランプレゼンテーション(略してドリプラ)世界大会に出場されます。 ドリプラではプレゼンターが、 自分の事業やあきらめない理由を体験型プレゼンテーションで伝えるそうです。 SANY0081.JPG 美味しいお食事をさせていただきながら、私の尊敬する緒方貞子氏のエピソード、JICAのこと、外務省の事私は、自分が興味あることばかりで、大変楽しい時間でした。 ケニアやラオスの生活についてもいろいろとお話を伺いました。 SANY0087.JPG ケニアの有名なお茶や大好きな東京バナナほうとうなど沢山のお土産もいただきました。 本当に、ありがとうございました。 村上さん、また今後共よろしくお願いいたします。 ドリプラ世界大会~頑張ってくださいね。 また、お会いしたしましょう!
荒木妃佐己

2011.08.23

ケニアと言えば「サファリ!」

2011-07-30 [EntryURL]

みなさま、こんにちは。 さて私のケニア滞在も終了しますので、今回がケニアから最後のコラムとなります。 今回は最終回ということで、ケニアと言えば「サファリ!」を紹介したいと思います。 サファリとはスワヒリ語で「旅」という意味です。 ケニアでサファリ(野生動物)を楽しめる国立公園はいくつもあるのですが、その中でも有名なのがマサイマラ、アンボセリ、ナクルです。 マサイマラはビッグファイブと言われる動物(ゾウ、ライオン、サイ、ヒョウ、バファロー)の全てを見ることができる確率が高く、アンボセリからはキリマンジャロをのぞめ、ナクルではフラミンゴが湖に集っているのを見ることができます。 ライオンを除くネコ科の動物はシャイなため見るのが難しいのですが、マサイマラでチーターとヒョウ、ナクルでもヒョウを見たことがあります。 基本サファリドライブは、動物が活動する早朝と夕方の一日2回。朝は6時頃からサファリドライブをするのですが、動物はもっと早くから餌を狙って活動しています。ハンティング(ライオンなどが餌にする動物を狙うこと)を見るのは非常に難しいため、見れた方はかなりラッキー!ちなみに私は見たことはありません。ハンティング後に獲物にかぶりついているところは見たことがありますが。 ここでいくつかサファリの写真を紹介したいと思います。
ナクルで突然現れたヒョウ。
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ナクルのヒヒ集団。
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ナクルのフラミンゴ。昔はもっと多くいたそう。
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マサイマラの雌ライオン。
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お母さんと子ライオン。
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ド迫力 ライオンのあくび
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チーター走る。
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不細工なところがかわいいハイエナ。
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こんな風に空からバルーンサファリを楽しむこともできます。
0730-10.JPG みなさま、短い間でしたがありがとうございました。 みなさまのご健康・ご多幸をお祈りいたします。

コカ・コーラ社の東アフリカマーケティング

2011-07-25 [EntryURL]

みなさま、こんにちは。 東アフリカの人々にとってソーダ類はごちそうで、みんなが大好き。 コーラ、ファンタ、スプライト等をお客さんが来ると必ず出します。私はそこまでソーダ好きではないので、出されたソーダを残しそうになるのですが、残すと「ソーダを残すなんて信じられない!」という目で見られるので、頑張って飲んでいました。 なぜ東アフリカの人がここまでソーダ好きなのか? それはコカ・コーラ社のマーケティングが功を奏しているようです。 今日はその手法を紹介したいと思います。 ケニアやタンザニアではどんな田舎でもコーラを買うことができます。 タンザニアではこんなトラックが田舎までコカ・コーラ社の商品を輸送していました。 7-1.JPG そして国の至るところで、多くのお店がコカ・コーラのペイントをしています。 7-2.JPG 7-3.JPG こんな塀にもペイントがあります。 7-4.JPG コカ・コーラ社はこれらのペイントを厳しくコントロールしているらしいです。 ペイントするにあたり、きちんとコカ・コーラ社の許可を得ないといけないそうで、許可を得ていない場合、すぐに撤去するよう求められるそうです。 お店側のメリットとしては、ペイントすると少額の謝礼がもらえること (いくらかは不明です)。 それでお小遣い稼ぎにペイントする人が多くいるのだと思います。 また、お店の備品も真っ赤でコカ・コーラ社のロゴ入りのものが多く使われています。 7-5.JPG これらの備品も市場価格より安価にコカ・コーラ社が提供しているものと思われます。 また、コカ・コーラ社の商品を扱うお店の冷蔵庫はコカ・コーラ社から無償貸し出しされているそう。但し、常に●本以上(具体的な本数は不明)を冷蔵庫に入れておかないといけないというきまりがあるそうです。 品数が乏しい東アフリカで、どこでも目にするコカ・コーラ社のペイントや商品。同社のペイントや商品を見ない日はないというくらい、国の奥地までマーケティングの手が届いています。 そして気になるコーラの価格ですが、ケニア・タンザニア共1瓶30~40円程度。現地の人にとってみると安くはないですが、買えない値段でもありません。その絶妙な価格設定も「お客さんが来た時に出す」という行動を支えているように感じます。 このように東アフリカではコーラ信仰が育っています。 BOPのお手本と言えるのではないでしょうか?

ケニアの携帯電話事情 (2)

2011-05-05 [EntryURL]

みなさんこんにちは。 前回はケニアの携帯電話事情についてお話しました。 今日はその続きで、ケニアの携帯電話オペレーターが提供しているすごいサービスについてお話したいと思います。 ケニアの携帯電話オペレーター最大のサファリコムでは「MPESA(エムペサ)」というサービスを提供しています(他社も追随している模様)。ペサはスワヒリ語で「お金」という意味で、エムペサは「モバイルマネー」という意味です。 エムペサを使うと相手の電話番号に送金することができたり、自分のプリペイド電話代として振替えることができるのです。 金額は少額からでOK。ケニア中にサファリコムやエアテルの代理店(露店も多い)があり、最初に自分の電話番号をエムペサ用に登録します。送金したい場合は代理店にお金を渡せば自分の番号にチャージしてくれます。 誰かから自分宛に送金されるとメッセージで通知されます。その通知を最寄の代理店に見せれば引き出したい金額をもらえるのです。あ、でも零細代理店が多いので「今、500シリング(約500円)しかないよ」ということもあります(笑)。 ケニアでは銀行口座を持たない人も多く存在します(口座維持費がかかるため)。 でも現金で持つのは危険なので、エムペサに入れている人も多いよう。ランチ代だけをエムペサから引き出す人もいます。また、学校が始まる時期になると、生徒が学費を持って長距離バスに乗るので、その時期バスジャックが多くなります。 学費を現金で持っていると危険なので、一度エムペサに入れ、学費を払う直前に引き出すという方法もよく使われているそうです。 セキュリティもきちんとしているので(携帯電話が犯罪に多用されるため、2010年、政府のお達しで、SIMカード所有者が身分証明書を代理店に提示し登録することが義務付けられました。 期限までに登録しなかった番号は使用不可になっています)、もし自分の携帯電話が盗まれても身分証明書を代理店に提示すれば同じ番号を発行してもらえるし、エムペサに入れたお金も守られます。 意外と進んでいると思いませんか!?

ケニアの携帯電話事情 (1)

2011-04-26 [EntryURL]

皆さま、ケニアからこんにちは。 さて、今回のコラムではケニアの携帯電話事情を取り上げたいと思います。2010年に行われたケニア国勢調査では、63.2%の世帯が最低1台の携帯電話を所有しているという結果が出ました。ケニアではインフラの遅れもあり、固定電話より携帯電話の方が普及しています。そして、日本のみなさんの夢を壊すようで申し訳ないのですが、あのマサイ族も多くの人々が携帯電話を所有し、サファリのど真ん中で電話しているのです。 ケニアで主流の電話会社はVodafoneが40%を所有するサファリコムとBharti Airtelが80%を所有するエアテルという2社です。他にオレンジケニアやユーという会社もありますが、携帯に関して言うとあまり後者2社は普及していません。表にするとこのようになります。 ke.png データが2009年で少々古いのですが、Airtelは日本で言うとソフトバンクのような会社で安い電話料金をうたい、派手に広告をしていますので、2012年4月現在では1位と2位の差はもっと縮まっているはずだと思います。 ケニアでは基本的に電話はプリペイドです。後払いにもできますが、申し込みに色々な書類が必要なこともあり、あまり普及していません。また、後払いだと踏み倒す人も多そうなので、電話会社としてもプリペイドの方が都合がよいのでしょう。 プリペイドカードは10シリング(約10円)~1000シリング(約1,000円)のものがあり、カードを購入します。カードのスクラッチ部分を削り、その番号を入力すると入金される仕組みになっています。 ケニアの携帯電話で個人的に「進んでる!」と思うことが数点あります。 1)携帯電話自体はSIMフリーなので、全てのキャリアに対応しています。電話とSIMカードは別々に購入します。電話機も安いものは1,000円以下で買えます。(SIMカードは電話番号情報等が入っている小さなカードで携帯電話の中に入っています。日本の携帯電話はSIMロックがかけられているので、他社のSIMカードを入れて使うことができません)。 2)デュアルSIM対応の携帯電話があります。これはSIMカードを2つ入れられる携帯電話で、日本で言うなら1つの電話にドコモとAUのSIMカード両方を入れて使うことができるものです。ケニアでも同じキャリア同士だと通話料が安いため、相手によってSIMを使い分けているのです。 3)携帯電話オペレーターは、パソコン用のモバイルインターネットも提供しています。USBタイプのモデムが2,000円~3,000円程度(日本で売っているものと品質は変わりません)。このインターネットも携帯電話用のプリペイドカードで入金できるのです。SafaricomやAirtelのモデムならケニア中、全都市でインターネットが利用できます(あまりへんぴなところだと電波が届かないこともあります)。とっても便利!

途上国は中古品取引が盛ん!

2011-02-19 [EntryURL]

前回、中古の日本車がケニアで大人気であることを取り上げましたが、人気があるのは日本車だけではありません。 ケニアに限らず途上国には露店が多く、ありとあらゆるものを扱っています。露店には新品もあれば中古品もあります。 今回は靴の話ですが、私が住んでいるキスムの露店ではこんな風に中古の靴が売られています。 路上に並べられて売られています。 11.jpg 露店の壁にディスプレイされています。 11 (1).JPG ぱっと見ると、新品のようにも見えますが、露店で売られている靴のほとんどが中古です。よく見るとシワが入っていたりします。 これはタンザニアで売られていた女性用中古靴です。 この程度の品質でも、みんな結構買っています。 11 (2).jpg 露店での男性用中古靴の値段は、状態により約1,000円~約2,500円。女性用は約500円~約2,000円。ケニアよりタンザニアの方が、低い価格で売られています。 ちなみに東アフリカ(ケニア、ウガンダ、タンザニア)の靴の輸入税は25%となっています。EAC(東アフリカコミュニティ)諸国間の輸出入は基本的に税はかからないようです。 中古の靴を数多く安く仕入れることができれば、輸出する価値がありそうですね。

ケニアは日本車天国!

2011-01-06 [EntryURL]

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写真:ナイロビの街の様子。この写真に写っているほとんどの車が日本車。


みなさん、ジャンボ! アフリカのケニアからコラムを執筆させて頂くことになりました村上千恵と申します。どうぞよろしくお願いいたします。 第1回目の本日はケニアにおける自動車輸入についてお話したいと思います。 日本人が地球のほぼ裏側のケニアに来てまず驚くことの一つが、「ケニアで走っている車のほとんどが日本車だ~」ということです。ケニアで自動車は左側通行ということもあり、中古の日本車が大量にケニアに輸入されています(中には盗難車もありそうですが。。。)。 ケニアでは中古車ディーラーが中古車を輸入する場合と個人が輸入する場合があります。どちらの場合も日本車を主に扱う英語版ネットオークションがよく使用されているようです。試しに “Japanese used car auction”で検索してみると、多くのサイトがヒットします。 ケニアで好まれているメーカーはトヨタで、私の個人的な印象ですが、ケニアで走っている日本車のうち7割程度はトヨタ車のような気がします。トヨタの正規代理店も首都ナイロビにあります。ただ、新品は価格がかなり高くなるため、中古車を購入する人が多いのです。 トヨタは他メーカーより圧倒的に品質が優れていると、ケニア人は思っているようです。あるケニア人は「ニッサンは品質が悪いんでしょ?」と言っていましたので、「そんなことないよ。日本車はどれも品質が良いよ」と返答したことがあります(笑)。 ケニア人が好きな車種は大きめの車で4WDやピックアップトラックなどです。また、マタツ(乗合バス)に使用されるステーションワゴンやマイクロバスも需要が高いでしょう。トヨタで言うと、プラド、RAV4やハイラックス。ハリアーも人気があるようです。時々ヴィッツも見かけますが、日本で人気の小型車はケニアではあまり人気がありません。なぜならケニアでは、道路状態が悪いこともありますが、それ以上に自動車はステイタスシンボルだからです。お金持ちのケニア人は燃費をあまり気にせず、ステイタスになるような大き目で目立つ車を好みます。 別の言い方をすれば、ケニアで人気のある車は日本の中古車市場で頻繁に見かける車ではなさそうです。つまり、上に挙げたような車種で良い状態の中古車を手に入れることができれば、買い手を見つけることはそれ程難しくはないでしょう。 aas.JPG

写真:ケニアの乗合バス。さまざまな絵が車体後部にペイントされています。
ケニアでもオバマ大統領は人気があります。


ケニアに輸出できる車の条件は以下となっています。 1)右ハンドル車であること。 2)ケニア通関時に製造日から8年以上経過していないこと。 3)JAAIの検査*を通過していること。 *JAAIの検査:財団法人日本自動車査定協会による輸出中古自動車検査。詳細はhttp://www.jaai.com/tokyo/yuken/index.htm をご覧下さい。 ちなみに荷揚げ港はモンバサを使用します。 次に関税について述べたいと思います。通常はケニアの輸入者側に支払責任があります。 1)輸入税:CIF価格**x 25% 2)物品税:(CIF価格+輸入税額)x 20% 3)付加価値税:(CIF価格+輸入税額+物品税額)x 16% **CIF価格:運賃保険料込み条件での価格。 1~3を合計するとかなりの額を税金として納めなければならないので、ケニアの輸入者側としては税額を少しでも減らしたい、つまり自動車本体価格を1円でも下げたいという気持から価格交渉も強気で臨んでくることが予想されます。 ケニアには日本から中古車を輸入したいと思っている法人や個人が多くいます。しかし、アフリカ全般に言えることですが、信用できる取引相手を見つけるのは簡単ではないと思います。従って取引なさる場合は、100%前払いを条件とし、細かい点まで英文契約書に明示しておく必要があるでしょう。 今のところ、ケニアにおける日本人に対する印象はかなり良いです。私の知り合いのケニア人も日本のネットオークションで中古車を落札していました。彼曰く、「自分が前金で支払った後、きちんと車をケニアまで届けてくれる日本人は素晴らしい!」とのこと(ケニア人に同じことをしたら、お金を持って逃げられるのがオチという含みがあります)。 このような日本人に対する良い印象は、外国でビジネスをする日本人にとっては、とってもありがたいものです。この良い印象を今後も維持するために、誠実なビジネスを心がけていきたいですね! 注意:上述の条件や税率は筆者が執筆時に調査した時点のものであり、予告なく変更される可能性があります。輸出をしようとする方は、ご自分の責任において再度確認をお願いします。

村上千恵(ケニア在住)プロフィール

2011-01-05 [EntryURL]

1973年生まれ。 日本の大学で経営学、アメリカの大学院で国際開発学を専攻した後、ハイチ、ラオスで途上国支援の仕事に携わる。 帰国後民間企業に勤務、教育系事業を運営。 2009年7月よりケニアにてODA事業に携わる。 ブログ ケニア奮闘日記 

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