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雨の日は荷物がこない、取りにもこない宅配便事情

こんにちは。
タオバオ購入代行屋の松本です。

まだ、朝の気温が5度とか6度の大連です。

ところで、私は中国のネット仕入れのお手伝いをしています。

タオバオを中心として、アリババ、パイパイ、amazon中国など中国の主要なネットショップから日本のお客さまの代わりに購入し、日本に発送しています。

よく中国からの荷物は、汚れたり、壊れたり、箱がつぶれていたりする話をうわさに聞くとおもいますが、どんな人がどう運んでいるからそうなるのか、中国の物流事情を紹介したいとおもいます。

まず、中国には郵便局が運営している国内宅急便サービスでEMSがあります。

EMSというと郵便局のネットワークでむずぶ国際便とおもわれるかもしれませんが、中国には国内もEMSがあります。

しかも、日本でいうゆうぱっくみたいな小包サービスもあるので、郵便局は国内の配送網が複数あります。

また、日本でいうヤマトや佐川のような宅急便会社が、山の数ほどありますが有名なのは5,6社になります。

中通、申通など日通ペリカン便と間違えそうな名前の会社がずらーっとあり、上海~大連1200キロぐらいだと、どの便もだいたい1キロ単位10~20元(150~300円)ぐらいでおくってくれます。

でも、会社によって航空便がないところがあります。

上海~大連だと航空便のある地域からの出荷は2,3日で届くのですが、トラックでしか運べない会社になると、6~9日はかかるので、購入するショップからの配送手段を選ぶときには一番気を遣います。

できるだけ安く送料を抑えたいのですが、選択を間違うと、日本にお届けする予定が4,5日も変わってしまうので、見積もり依頼の回答をするときに、お客さまに安さか時間を選ぶのかどちらかにしてもらっています。

ちなみにここを意識しているので、私のサービスを使うと4月の実績は最短で購入から5日で、返品対応しても18日で日本にお届けできております。

そして、驚くことに中国の宅配会社は、宅配会社なのに自分たちの車や社員は荷物をお届け先にとりにいったり、配達したりしません。

集荷/集配は、契約した個人や会社がおこなっています。

宅配会社は、集荷・集配センターに待機していて、大都市間の配送をおこなっているだけで、顧客と接する機会はありません。

宅配会社の人は、顧客と顔をあわさないで顧客サービスをどのように考えているのかとおもいます。

全ては契約した会社や個人が対応することになるのですが、すべて地方や大都市の郊外から出稼ぎにきた若者がおこなっています。

学歴の不十分な出稼ぎの若者男性は最近では、建設現場よりも宅配のほうががんばっていると給料が桁違いに高いので、みんな短期間必死になって働いて稼いで、実家に家をたてたり、送金したり、店を持つなどの起業資金をためているそうです。

北京だと普段で月3000~5000元(5~8万円)、正月前後は8000~10000元(10~15万円)と、中国の外資系の大卒の給料以上を普段かせぎ、正月前後は外資系企業の部長クラスの給与を稼いでいるそうです。

これは、携帯電話代や運搬手段の経費を差し引いて残る金額だからすごいですね。

そのかわり、朝から晩まで夏も冬も走り回らないといけないのですが。。

ただ、契約しても電話代や荷物を運ぶ手段を自分で負担しないといけないので、クロネコや佐川のように立派なトラックなんて支給されないし、買うこともできません。

そこで、なにで運んでいるかというと二輪車です。

中国では、最近自転車にかわり、電動自転車が人気で、安い物で2万円もあれば手に入ります。

また、時速も原付並みの40キロはでるものもあります。

みんなこれを改造して、荷台を大きくしたりして運んでいます。

なので、あまり宅配で大きな荷物が届くと、
取りに来てくれとか無責任は電話がよくかかってきます。

その場合は、社長は稼いで車はもっているはずだから、車でもってこさせなさいと私はいってます。

いずれにせよ、バイクで運んでくるので、落としたりしているのかもしれませんが、よく箱がつぶれたりしています。

あと、箱はかさばるので、ほとんどグレーか黒のビニール袋にいれて、テープでぐるぐる巻にしたものがとどきます。

なので、さわると泥やほこりがついたのかざらざらしています。

ちなみにその状況がよくわかる光景をご覧下さい。

CAPT0204.jpg


こんなことなので、雨降ったら、やむまでは荷物はとどけられません。

タオバオを中心として、楽天の数千億を軽く抜く、数兆円規模のネット取引が中国ではおこなわれており一大産業になっているのですが、

こんな事情もあって、物流はというと、いつパンクしてもおかしくないくらい、脆弱な体制で行われております。

タオバオは親会社のアリババ自身が中国の物流業界自体を変えるために、去年から自前で体制をつくる準備がすすめられているそうです。

中国のことなので、これが本当だとすれば、あと数年もすれば、日本並みの清潔でさわやかな配達員が車をつかって集荷をしている光景に変わっていることでしょう。

とりあえず、この記事をかいた5月9日は大連は雨で、届くとおもっていた荷物がとどきませんでした。


※ちなみに中国で展開しているUPS、FEDX、ヤマト、佐川などは日本のサービスに近いレベルになっています。



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