花の絨毯を歩こう(ベルギーより) - 日本ネット輸出入協会

花の絨毯を歩こう(ベルギーより)

2014-08-19

140819-1.JPG

(『トルコ移民50周年』をテーマにしたフラワーカーペット)



パリから1時間半、EU統合により国境も取り除かれたベルギーを私が訪れたのは、単に気軽に行けるからではありません。

ベルギーの首都・ブリュセッルで二年に一度、たった三日間だけ開催されるフラワーカーペットをどうしてもこの目で見てみたかったのです。
フランスの文豪ヴィクトル・ユゴーによって「世界で最も美しい広場」と称された、世界遺産グラン・プラス広場一面に敷き詰められるフラワーカーペット(花の絨毯)、その花々の美しさは一目見れば永遠に忘れることはないでしょう。

長さ77m、幅24mにも及ぶフラワーカーペットは、すべて生花を使用しているため制作は前日のお昼頃から始まり、120名余りの市民ボランティアの手によって夜には完成させられます。
こうして二年に一度、たった三日間だけ世界で最も美しい広場に花の絨毯が敷かれるのです。

今年は『トルコ移民50周年』をテーマに、約800,000本にも及ぶ色鮮やかなベゴニアによってトルコ絨毯をイメージしたカーペットが制作されました。
このフラワーカーペットは、フランドルのいくつかの街で造園家たちの手によって庭にあしらわれていたものを、ブリュッセルで1971年からイベントとして公開したのが始まりとなり、現在でもフランスやオランダなどの隣国からも多くの観光客が訪れる伝統行事となっています。
ちなみに次回2016年のテーマは『日本』だそうですから、この機会に日本から足を運んでみるのも面白そうです。
140819-2.JPG

(『Bruyerre』のオランジェット)



そして、ベルギーといえばビールとチョコレートの国でもあります。
熟成されたベルギービールは大変美味しく、寒い日には昼からホットビールなんてのもベルギーならではの楽しみ方かもしれません。
もっとも、私は日頃ワインやウイスキーの方を好みますし、最近私が飲むビールは白ビール一択なので今回はチョコレートのお話しを。

ベルギーのチョコレートを語る上で外せないのはGODIVA,Galler,Leonidasなどの日本でも人気の高級チョコレートでしょう。
これらはベルギー王室御用達として王室からも愛される特別なチョコレートなのです。
中でもGODIVAは「バレンタインにGODIVAをもらうと本命のサイン」として我々男たちを喜ばせてきました。
きっと、毎年GODIVAが贈られてくることを心待ちにしている男性は多いことでしょう。

そんなGODIVAはベルギーで誕生し、ここブリュッセルのグラン・プラス広場に1956年、第一号店をオープンさせました。
この一号店は、今なおこの場所に店を構え、地元の人々だけでなく世界中から多くの観光客が訪れる人気店であり続けています。
そして、今回私がおすすめするのは、同じくグラン・プラス広場にあるBruyerreのオランジェット(オレンジピールをチョコレートでコーティングしたもの=写真)です。
厚めのオレンジに程よい固さでコーティングされたチョコレートは、その甘さと苦みも含めて絶妙のバランスに仕上がっています。
私はこれが好きで、よくいろいろなお店のものを買って来たりいただいたりするのですが、ここのオランジェットはなかなかのものでした。

酒飲みで甘党の私は、ウイスキーと一緒にチョコレートをつまむことが多いのですが、やはりチョコレートは女性にもらう物。
男が自分で買って食べるには、オランジェットなど一癖あるものが味わい深いのだと思います。
もっとも、たまにはベルギーまでチョコっとチョコレート旅行なんてのも悪くないかもしれませんが・・・。(笑)
「Life was like a box of chocolates, you never know what you’re gonna get.」(人生はチョコレート箱、開けてみるまで何がでてくるかわからない)

Kisaki Tsujimoto
2014.08.19
辻本貴幸


PAGE TOP




MENU

CONTACT
HOME