中国のネット取引は、日本より利用者のことを考えている
2011-05-26
まだ、最高気温が20度をこえない大連からお届けしています。
実は、大連は将来的に、中国で一番原子力発電所が集中することになっています。
地震があまり多くないからでしょうか?
多分、中国の端だし、お隣は北朝鮮だし、もし事故が起こったとしても、放射能の被害を直接うける地域が限られるいい地域とう判断からきていると思っています。
なので、せっかくきれいな地域なのですが、長期的に住み続けるかどうかはパートナーとじっくり話し合うことにしました。
どこにできるかとかほとんど国民には明らかにされないので、このあたりは中国は怖いですね。
ということで、中国のネット取引は、もともとわけのわからない中国だから、ネットとなるとさらに怖いと思われがちですが、実は使ってみると、日本より良心的で、安心できると感じています。
中国のネット取引の8割は、ソフトバンクも間接的に投資したことになっているタオバオやアリババをつかった取引なので、そのなかでの取引が中心になります。
タオバオやアリババの支払いはアリペイ(支付宝)を使うのですが、これは銀行口座のデビッド機能、クレジットカード市販の金券カードでの補充が可能なので、タオバオやアリババの中で商品やサービスの購入から、支払いの確認まですべてタオバオやアリババの中の画面で確認できます。
日本だと銀行振込など支払い手段でよくつかわれる機能が、ネットのショップの決済機能と連携していないことも多く、振り込んだあとメールなどの別の連絡手段で確認をとったりと、ショップのなかで支払いまでが完結しないことも多いとおもいます。
また、支払いは別の決済サイトに飛んで支払いがおわっても、元のサイトにもどらないので、この取引は支払いが済んだようだが、ショップ側までこの情報がチャンとながれているのか心配になることはないでしょうか?
タオバオでは支払ったかどうかも表示されるようになっているので、決済システムと連携されていることが目で確認でき安心できます。
さらに、便利で安心で手間がかからないのは、配送状況の確認も主要な運送会社なら、タオバオやアリババの管理サイト内で確認できます。
荷物の追跡は運送会社のホームページにいかないとできないとか、そんな日本のネット取引の現状とは違います。
タオバオやアリババの自分のアカウントの管理画面をみれば、商品の購入リストから、その支払い状況、荷物をいつ何時にどの運送会社から発送されていて、いまどこにあるかなどもわかります。
さらに、さらに安心できるのは、商品がとどかなかったり、とどいた商品に問題があれば、タオバオやアリババの中で返品の申請などもできたり、返品に応じない場合はタオバオ側に通報したりできて、しかもそのやりとりの状況がすべて、タオバオやアリババのシステムのなかで把握できます。
ヤフオクや楽天でも、取引の問題まで絡んでくれることはほとんどないとおもいますが、中国では交渉がうまくいかない場合は、タオバオやアリババ側が間にはいり、もめ事の仲裁にはいってくれたりします。
なので、交渉が感情的になってしまいお互いこれ以上すすめられなくなったあとでも、タオバオやアリババではまだそこから交渉を解決にもっていくことができます。
なので、日本の楽天やヤフオクのこのあたりのシステムをみていると、手間だし、古いし、利用者のことを考えたサービスがまだまだ足りないなと思います。
あと、極めつけは、ショップ側には商品が到着して確認してからでないと、ショップ側にはお金が支払われないシステムになっていますから、購入者側は安心して取引できます。
なので、なにかきっかけがあれば、このシステムは日本でも使われる時代がくるのではないかと思っています。
なっといっても、孫さんのソフトバンクやヤフーも絡んでいる部分ですから。
中国にいると、ビジネス取引の面でも日本よりも利用者のことを考えられていて、社会主義的な発想が日本よりもない仕組みやサービスがいっぱいあることに気づきます。
※ちなみに、中国の銀行や病院は、正月以外、土日も祭日も、平日と同じように営業していたり、営業時間も朝9時から夕方5時までと、またネット銀行は24時間振り込んだのが確認できたりと、日本の銀行や病院って、昔の慣習や供給側の発想から抜けられていない部分が多く、社会主義的だなと思っています。。