デラックスなキッチンにエコな食べ物 〜ドイツの最新の食文化事情と社会の深層心理
ドイツでは、 コールドディッシュと呼ばれるパンにチーズやハムをのせて食べるような簡単な食事で朝と夜は済ませ、温かい(つまり調理した)食事は昼にとるだけというのが伝統的で、今日でもよくみられます。食事を調理する回数が少ない...
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デラックスなキッチンにエコな食べ物 〜ドイツの最新の食文化事情と社会の深層心理
ドイツでは、 コールドディッシュと呼ばれるパンにチーズやハムをのせて食べるような簡単な食事で朝と夜は済ませ、温かい(つまり調理した)食事は昼にとるだけというのが伝統的で、今日でもよくみられます。食事を調理する回数が少ない...
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ノンカロリーのお茶でケーキ風味を味わう 〜ドイツの老舗製茶メーカーの「ケーキ味のお茶」という冒険
2年ほど前、ドイツで変わったお茶が登場しました。ケーキの味がするお茶です。ケーキに合うお茶でも、ケーキをまぜたお茶でも、お茶の味がするケーキでもありません。単なるお茶だけれど味はケーキ味、というものです。一体これはどんな...
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自転車が担うアフリカのモビリティ 〜支援する側とされる側の両方が歓迎する社会事業モデル
前回までの二つの記事で、ヨーロッパを例にした交通・輸送の現在と未来についてみていきましたが、 ヨーロッパから視線を少しずらすと、「移動」が容易にできることが当然でも簡単でもない国や地域がいまだに多くあります。 昨年キュー...
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カーゴバイクが行き交う日常風景 〜ヨーロッパの「自転車都市」を支えるインフラとイノベーション
近年、世界的に自転車をめぐる認識や実際の状況が大きく変化しています。クリーンな交通手段であるだけでなく、車交通のほかの様々な弊害(渋滞や駐車場不足、車優先構造によって起こる様々な不便や都市空間の分断)を免れることができ、...
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地上は人に、地下は貨物に 〜スイスで計画されている地下輸送網による持続可能な物流システム
今回と次回の記事では、輸送・交通手段の将来について、ヨーロッパを例に考えてみたいと思います。本記事では、スイスで構想中の、地下のトンネルで主要都市間を結ぶ貨物輸送物流システムについてとりあげてみます。社会のデジタル化が進...
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スイスとグローバリゼーション 〜生協週刊誌という生活密着型メディアの役割
メディアの多様性という課題 前回、スイスの聴覚メディアにおいて、国営放送が旧来のラジオ放送から最新のポッドキャスト配信にいたるまで、圧倒的なシェアを占めていることを紹介しました(詳しくは「聴覚メディアの最前線 〜ドイツ語...
スイス
聴覚メディアの最前線 〜ドイツ語圏のラジオ聴取習慣とポッドキャストの可能性
ラジオ、と聞くとどんなイメージが浮かびますか。地味で、話題になることも少なく、華やかなデジタルメディアとは無縁、といった印象が強いかと思います。しかし、ドイツのリューネベルク大学教授でメディア研究者のハーゲンWolfga...
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異国での老後 〜スイスの老人ホームにおける 「地中海クラブ」の試み
様々な事情で住み慣れた国を離れ、外国に住んでいる人が、今日、世界中に大勢います。若いうちはその人たちも、海外で働いたり、住むことにそれほど違和感がないかもしれません。しかし高齢になってくるとどうでしょう。海外生活が長い人...
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ドイツ語圏で人気の男性服専門のオンラインショップ 〜顧客の心をつかむキュレイテッド・ショッピング
今回は、キュレイテッド・ショッピングという、オンラインショプの新しいビジネスモデルでも、特に男性をターゲットにして急成長している業界について紹介したいとおもいます。(キュレイテッド・ショッピング全般の意味やビジネスモデル...
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キュレイテッド・ショッピング 〜ドイツ語圏で始まった新しいオンラインビジネスの形
常に選択・決断している現代人 数年前、スイスのレンツブルクで「決断: 可能性のスーパーマーケットにある人生 」という、 大成功を収めた特別展がありました。倉庫のような広い会場の入り口でエコバックを受け取り、現代人が生まれ...
スイス
急成長中のスイスの補習授業ビジネス 〜塾業界とネットを介した学習支援
スイスでは小学5年生から中学3年生までの生徒の6人に一人が、学習塾や家庭教師など、学校以外での補習授業を受けています。この割合は、ヨーロッパのほかの諸国からみると少なめですが、年々増加傾向にあります。一方、顔を見合わせる...
スイス
明るい未来を開くカギは「暗さ」? 〜ヨーロッパの屋外照明をめぐる新しい展開
世界に広がる明るい夜 夜の街でネオンや街灯が光り輝いているのをみると、あたかもその都市の活気や豊かさを示すバロメーターのように感じることがあります。また都会に長く滞在すると、夜も煌々と明るいのが当然であるかのように思えて...
スイス
「スイス・メイド」や「メイド・イン・ジャーマニー」の復活 〜ヨーロッパの街角に現れるハイテク工場
元旦の新聞と言えば、新年がどんな年になるのかを予想する特集が組まれるのが日本でも恒例ですが、今年最初のスイスの主要日刊新聞『ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥンク(NZZ)』紙面でも、未来の展望が特集記事として掲載されてい...
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スーパー・レコグナイザーと顔認識システム 〜テクノロジーとの競合と人の能力の活かし方
2015年のケルンの大晦日から新年にかけて、数百人の女性に対する大規模な暴行と窃盗事件が起こりましたが、その事件で、大きく注目された人たちがいました。通常、スーパー・レコグナイザー super recognizerと呼ば...
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ヨーロッパの信号と未来の交差点 〜ご当地信号から信号いらずの「出会いゾーン」まで
信号機が照らし出す、止まれや進めといった意味をもつ3色あるいは2色の色は、 世界にある様々なシンボルや標識のなかでも、人々に最もよく意味が知られるものの一つと言えるでしょう。一方、信号の色や形、またその認識は、世界各地で...
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笑うのに必要なものは理由でなくトレーニング 〜高齢者の間に笑う機会を増やすための「笑いヨガ」の試み
笑うことが健康にいいという理解は、世界各地にあるようです。ドイツ語でも「笑うことは最高の薬」、「笑うことは健康にいい」などとよくいわれます。一方、笑うことがいいとわかっていても、 どうしたらよく笑えるか、などと考える人は...
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戦争を伝えるメディア 〜フランスとドイツにあらわれた娯楽メディアの新しい手法
今年のドイツの意外なベストセラー 今年ドイツでは、意外な本がベストセラー1位となり、人々を驚かせました。90年前に初版が出版されたアドルフ・ヒトラーの著作『わが闘争』です。ただし、今回ベストセラーになったのは、原書の再版...
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デジタルメディアとキュレーション 〜情報の大海原を進む際のコンパス
ソーシャルメディア全盛時代のニュース情報源と信憑性 北米の大統領選でメディアがどのように消費され、選挙行動に影響を与えていたのかが明らかになってくるにつれて、ソーシャルメディアが人々の情報源として大きな役割を占めているこ...
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テイクアウトでも使い捨てないカップ 〜ドイツにおける地域ぐるみの新しいごみ削減対策
世界中、ごみ問題に頭を抱えていない国はないといってもいいでしょう。 環境大国と言われるドイツも例外ではなく、様々な次元で、ごみの削減への取り組みがみられます。そのドイツで、今年秋から、テイクアウト用の飲み物を入れるカップ...
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ヨーロッパの交通業界を揺るがす風雲児 〜ドイツ発の長距離バスからみた公共交通の未来
世の中には、アイデアとしては優れていても実現化されないものがあります。また、現実に存在しても、 使い勝手が悪いなど技術的な問題が障壁となって、潜在的な需要があっても利用が伸びず、社会にゆきわたっていないものも多くあります...
スイス
外国語学習と母語の関係 〜ドイツ語圏を例に
英語を世界の共通語としたグローバル化が進む今日、日本をはじめ、英語を母語としない国ではどこも、世界の共通語として現在圧倒的な位置を占める英語が上手になりたい、そのために国としても英語教育に力をいれるべきという主張が強くな...
スイス
地域経済・就労のサイクルに組み込まれた大学 〜オーストリアの大学改革構想とフォアアールベルク専門大学の事例
大学や大学院などの高等教育機関は、その国や地域の学問や文化の重要な担い手であるだけでなく、研究開発によってイノベーションを促進し、高い技術や知識をもつ人材を育成することで、その国や地域の社会や経済に長期的に大きな影響を与...
オーストリア
スイスのなかのチベット 〜スイスとチベットの半世紀の交流が育んできたもの
5色の小さな旗がたなびく家屋をみかけたことはありますか? 「モモ」という蒸し料理を知っていますか?もしも、こんな質問をスイスでしたら、両方ともイエス、と応える人がかなり多いと思います。スイスでは、街中でよくタルチョと呼ば...
スイス
デジタル時代の博物館 〜博物館の特性を活かした新しい在り方を求めて
秋も深まり、日本でも博物館や美術館を訪れる方が多い季節かと思います。前回の記事( 「ミュージアム・パス 〜スイスで好評の全国博物館フリー・パス制 」)で、スイスでは博物館が共同するイベントやミュージアム・パスの普及により...
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