出生率0.8 〜東西統一後の四半世紀の間に東ドイツが体験してきたこと、そしてそれが示唆するもの
今年最後の今回と次回の記事では、今年耳にしたニュースのなかで、とりわけ自分で印象に残ったものをピックアップしてご紹介してみます。今回は、スイスのニュース専門ラジオ放送局の「今日の会談」という番組で11月に取り上げた、東ド...
スイス
出生率0.8 〜東西統一後の四半世紀の間に東ドイツが体験してきたこと、そしてそれが示唆するもの
今年最後の今回と次回の記事では、今年耳にしたニュースのなかで、とりわけ自分で印象に残ったものをピックアップしてご紹介してみます。今回は、スイスのニュース専門ラジオ放送局の「今日の会談」という番組で11月に取り上げた、東ド...
スイス
日本へ行こう! 〜スイス人観光客の心理をさぐる
行ってみたい、が。。。 前回、日本は、異質な感じがして理解しにくい一方、好奇心を駆り立てられる国として、スイス人の目には映っているようだという話をしました(「異質さと親近感 〜スイス人の目に映る今の「日本」の姿とは」)。...
スイス
異質さと親近感 〜スイス人の目に映る今の「日本」の姿とは
1990年代半ばごろまで、日本からの観光客は、ヨーロッパのいたるところでみかけられ、カメラをぶらさげて急ぎ足で各国を横断する観光客の代名詞にまでなっていました。しかし、そのようなヨーロッパ観光地で名物だった「日本人観光客...
スイス
「今日はちょっと、いろいろあって」 〜言葉の通訳と異文化間のコーディネイト
わたしはプロの通訳ではありませんが、これまで、たびたび日独の通訳の仕事に携わることがあり、通訳という仕事をテーマに、先日スイスの新聞社から取材を受ける機会がありました。 質問を機に、自分のこれまでの通訳の仕事について改め...
スイス
牛の角をめぐる国民投票 〜スイスの直接民主制とスイスの政治文化をわかりやすく学ぶ
スイスは直接民主制の国として世界的に知られています。最近、この民主制を理解するのに格好の、わかりやすい事例がありましたので、今回はそれをみていきながら、現代スイスの政治システムとそれをとりまく政治文化について、概観してみ...
スイス
スイスの女性の社会進出のネック、新潮流、これから 〜スイスというローカルな文脈からの考察
前回の記事で、スイスの大手企業で導入が決まったクオータ制(役職の一定割合を女性に割り当てる制度)について、様々な異なる意見をみながら、クオータ制がもつ特徴を、長所だけでなく問題点や課題なども含め整理してみました(公平な女...
スイス
公平な女性の社会進出のルールづくりとは 〜スイスの国会を二分したクオーター制の是非をめぐる議論
今年6月、スイスの国民議会で、企業の執行役員会と取締役会にクオータ制を導入する案が可決されました。クオータ制とは、役職をの一定の割合で女性に割り当てる制度です。これにより、将来従業員250人以上の上場企業の取締役員の30...
スイス
若者たちの世界観、若者たちからみえてくる現代という時代 〜国際比較調査『若者バロメーター2018』を手がかりに
今年8月末、若者の考えやライフスタイルを探る国際比較調査『若者バロメーター2018』が発表されました。これは、クレディスイスが、スイス、アメリカ、シンガポール、ブラジスの4カ国を対象に隔年(2016年までは毎年)行なって...
スイス
デジタル時代の報道機関の「質」をめぐる攻防戦 〜「メディアクオリティ評価」と社会
前回、それぞれのメディア(各紙やラジオ番組など)の質を明確にするという、スイスのメディアクオリティ評価の概要についてご紹介しました(「メディアの質は、その国の議論の質を左右する 〜スイスではじまった「メディアクオリティ評...
スイス
メディアの質は、その国の議論の質を左右する 〜スイスではじまった「メディアクオリティ評価」
今日、新聞社、放送局、出版社などの従来型の報道機関は、ネット上に存在する様々な情報発信源との読者獲得の熾烈な競争を強いられ、報道機関としての影響力が相対的に減少しているだけでなく、有料購読件数や広告収入の減少により、存続...
スイス
コメディは社会のセラピー 〜ドイツの人気コメディアンと「#MeTwo」ムーブメント
先日、ドイツのテレビであるコメディアン・ショーを見て、ある思いがよぎりました。 今年の夏、ドイツのメディアでは、難民やイスラム教徒のトルコ系移民へ反発するで極右勢力支持者たちによる排斥的な動きが、連日のように報道されてい...
スイス
ヨーロッパのタトゥーにみえる社会心理(2)〜社会との相互作用で変わっていくタトゥー「感覚」
前回、ヨーロッパで近年、タトゥーが広く流行していることについて、ご紹介しました(「ヨーロッパのタトゥーにみえる社会心理(1) 〜高まる人気と社会の反応」)が、今回は、社会心理的な側面から、ヨーロッパの現在のタトゥー文化や...
スイス
ヨーロッパのタトゥーにみえる社会心理(1) 〜高まる人気と社会の反応
ヨーロッパの夏の新しい「風物詩」?! 今夏はヨーロッパでも厳しい暑さが続き、プールがどこも大にぎわいでしたが、ヨーロッパのプールで近年目立って増えてきたものがあります。タトゥーです。 現在、スイスでは国民の10人にひとり...
スイス
未来都市には木造高層ビルがそびえる? 〜ヨーロッパにおける木造建築最新事情
近年、木造建築が、ヨーロッパ、とくにドイツ語圏で熱い注目を浴びています。ヨーロッパで最も影響力が大きいトレンドや未来研究のシンクタンクの一つとされる「未来研究所」の2017年のレポートでも、「樹木が都市空間の建設を革命す...
オーストリア
自転車離れするスイスの子どもたち 〜自転車をとりまく現状とこれから
今日、クリーンな移動手段として、自転車への期待が世界的に高まっています(「カーゴバイクが行き交う日常風景 〜ヨーロッパの「自転車都市」を支えるインフラとイノベーション」)。 しかし、スイスの現状をみると、頻繁に自転車に乗...
スイス
はさみをもった家庭訪問員たち 〜「早期支援」という観点から臨む移民のインテグレーション・プロジェクト
前回、スウェーデンの地域の移民と高齢者両方に恩恵をもたらすインテグレーションのプロジェクトをご紹介しましたが(「難民と高齢者の需要と供給が結びついて生まれた「IT ガイド」、〜スウェーデンで評判のインテグレーション・プロ...
スイス
難民と高齢者の需要と供給が結びついて生まれた「IT ガイド」、〜スウェーデンで評判のインテグレーション・プロジェクト
2015年の難民危機以降、ヨーロッパの移民関連の報道といえば、難民や移民(以下、難民と移民の総称として「移民」という表記を用います)の間からテロリストがでてくることへの不安や、排外主義の強まりなど、移民と国民の間での不協...
スイス
スイス社会のスイス人とドイツ人の微妙な関係 〜言語共同体にひそむ緊張と信頼の絆
今年の初夏は世界中ワールドカップの観戦で盛り上がったと思いますが、スイスのパブリックビューイング会場で、ドイツの試合を観戦したドイツ人の友人は、ショックなことがあったと言います。観衆の大半(スイス人と思われる人たち)が、...
スイス
こどもたちにとって理想的なデジタル機器やメディアの使い方とは(2) 〜これまでのガイドラインとその盲点をつく最新の研究
前回、スイスにおいて、こどものデジタル機器やメディアの使い方をめぐって、学校だけでなく家庭にも役割が期待されていることに触れました(「こどもにとって理想的なデジタル機器やメディアの使い方とは(1)〜スイスのこどもたちのデ...
スイス
こどもにとって理想的なデジタル機器やメディアの使い方とは(1) 〜スイスのこどもたちのデジタル環境・トラブル・学校の役割
こどもたちは、デジタル機器やメディアとどのように、またどれくらいの時間、接するのが理想的なのか。これは、現在世界中で「デジタルネイティブ」最年少世代を相手に子育てしている親たちが、共通して頭を悩ましている問題ではないかと...
スイス
観光ビジネスと住民の生活 〜アムステルダムではじまった「バランスのとれた都市」への挑戦
人気急上昇中の都市観光 近年、観光(旅行)者の数が世界的に急増していますが、なかでも急伸長しているのが都市観光です。都市観光とは、その名の通り、自然環境や周遊ではなく、観光先を都市にしぼった旅行のことで、World Tr...
オランダ
伝統と街祭りをたばねた住民参加型の卒業祭 〜ヴィンタートゥアのフラックヴォッヘ
初夏と言えば、ヨーロッパでは卒業シーズンですが、スイスでは、大学卒業という学生たちのクライマックスが、ユニークな伝統となって街のイベントとして親しまれている例があります。ヴィンタートゥアWinterthur市の中心部にあ...
スイス
慈善事業から自助の支援へ 〜ライファイゼンの協同組合構想とその未来の可能性
今年はカール・マルクスの生誕200年の年(『共産党宣言』の出版から170年目でもあります)という節目の年とのことで、ドイツ語圏ではマルクスを特集する報道をよく目にします。 一方、マルクスに比べるとメディアでとりあげられる...
スイス
途上国からの「バーチャル移民」と「サービス」を輸出する先進国 〜リモート・インテリジェンスがもたらす新たな地平
「あなたの仕事は離れたところからでもできますか?Can you do your job remotely?」(Neu überschreiten, 2018) ジュネーブ国際問題高等研究所教授で、2016年に出版された『...
スイス