ドイツ語圏で好まれるおもちゃ ~世界的な潮流と一線を画す玩具市場
今年もまた年の瀬が近づき、玩具業界にとって一年で最大の商戦シーズンであるクリスマスシーズンの到来です。今回はこの季節にちなんで、ドイツ語圏の幼児用の玩具についてレポートしてみます。 ドイツの玩具、と聞くと形も色もシンプル...
スイス
ドイツ語圏で好まれるおもちゃ ~世界的な潮流と一線を画す玩具市場
今年もまた年の瀬が近づき、玩具業界にとって一年で最大の商戦シーズンであるクリスマスシーズンの到来です。今回はこの季節にちなんで、ドイツ語圏の幼児用の玩具についてレポートしてみます。 ドイツの玩具、と聞くと形も色もシンプル...
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教師は情報授業の生命線 〜 良質の教師を大量に養成するというスイスの焦眉の課題
スイスのドイツ語圏では情報授業が小学校から必修となりましたが、この新しい授業が成功するかの最大のネックは、教材やツールでなく教師だとたびたび言われます。 これまで、一部の州や試験的に実施される場合はあったものの、小学校で...
スイス
小学生に適切な情報授業の内容とは? 〜20年以上続いてきた情報授業の失敗を繰り返さないために
昨年日本では、小学校のプログラミング教育を2020年から必修化とすることが決まりましたが、日本に限らず先進国ではどこも例外なく、プログラミングや情報の授業に高い将来性をみ、授業の充実化に力をいれています。スイスでも、20...
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進学の機会の平等とは? 〜スイスでの知能検査導入議論と経済格差緩和への取り組み
前回みてきたように(「スイスの受験事情 〜競争しない受験体制とそれを支える社会構造」)スイスの現在の受験をめぐる状況は、日本人の目からみれば過剰には全く思えないのですが、スイス国内では、批判の声もあがっています。特に、チ...
スイス
スイスの受験事情 〜競争しない受験体制とそれを支える社会構造
日本でスイスのことを話すと、スイスのそれはいい、と異口同音に感心されるテーマが(少なくともわたしのこれまでの経験で)、ひとつあることに気づきました。それは、スイスの受験についてです(ここでいう受験とは試験を受けること全般...
スイス
対立から融和へ 〜宗教改革から500年後に実現されたもの
ちょうど今から500年前の1417年、ドイツではルターの宗教改革がはじまりました。これにちなんで今年、プロテスタントとカトリックの違いやそれぞれの信徒についてお互いどう思っているかを探る電話調査が、アメリカの著名な研究所...
スイス
スイスの酪農業界のホープ 〜年中放牧モデルと「干し草牛乳」
スイスと聞いてまず思い浮かべるのは、アルプスの山々に広がる青々とした放牧地で草を食む牛たちの光景ではないかと思います。しかしスイスの酪農家の数は減り続けています。過去10年で1万軒以上の酪農家が消え、約5万2000件ある...
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フレキシブル化と労働時間規制の間で 〜スイスの労働法改正をめぐる議論からみえるもの
「1週間における最高労働時間数の上限をなくす」、「休息時間(翌日の労働までの休みの時間)の最低時間数を決めない」、「日曜や祝日の労働の制約も一切なくす」、こんなフレーズを聞くと、みなさんはいつの時代、あるいはどんな国の話...
スイス
シェアリング・エコノミーが活かされる社会とは 〜ドイツ語圏での議論を土台に
前回、シェアリング・エコノミーの普及によって表面化してきた問題や、懸案についてご紹介しました(「シェアリング・エコノミーに投げかけられた疑問 〜法制度、就労環境、持続可能性、生活への影響」)が、今後、シェアリング・エコノ...
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シェアリング・エコノミーに投げかけられた疑問 〜法制度、就労環境、持続可能性、生活への影響
前回、ドイツ語圏でのシェアリング・エコノミーの普及について調査結果をもとに概観しましたが(シェアリング・エコノミーを支持する人とその社会的背景 〜ドイツの調査結果からみえるもの)、シェアリングエコノミーの市場規模が大きく...
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シェアリング・エコノミーを支持する人とその社会的背景 〜ドイツの調査結果からみえるもの
ここ数年、シェアリング・エコノミーという言葉を耳にする機会が増えました。デジタル時代の新しいサービスの在り方として注目されるだけでなく、新しい時代を象徴するキーワードの一つのように扱われることも増えてきました。他方、ドイ...
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都市農業の未来への挑戦 〜ヨーロッパ最大の循環型農法の屋上農場
ヨーロッパの未来の食糧についてのレポート最終回の今回は、ヨーロッパを拠点に2013年から始動した、ビルの屋上や屋内スペースを使ったユニークな都市農業についてご紹介します。 都市の人口集中化と都市農業の未来の可能性 世界的...
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菜食の未来の形 〜 「乳」の文字が消えたEU圏の豆乳のその先
動物由来の食品の消費を減らそうという意識 世界的な人口の増加に伴い、肉や乳製品の消費が増えています。世界保健機関(WHO)によると、1997年から99年の間の世界での肉の 一人当りの消費量は年間平均36.4kgで、牛乳の...
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新しい食文化の幕開け? 〜ドイツ語圏で有望視される新しい食材
今回から3回にわたり、世界的な食をめぐる課題を前にした、ドイツ語圏の人々の間の食習慣の変化や新しい動きを、ご紹介してみたいと思います。第一回は、人口増や異常気象による世界的食糧危機に対応した新たな食材を求める最新の動きに...
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ローカルな「体験型」ツーリズムの展開 〜ドイツ語圏のユニークな歴史ガイドツアーと自由な発想のベンチ
前回は、グローバル化が加速しているツーリズムの一潮流に焦点をあててみましたが、今回は、日本でも話題となっている「体験型観光」に近い地元住民を対象にしたローカルなツーリズムについて、ドイツ語圏で広く普及しているユニークな歴...
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ヨーロッパに押し寄せる「医療ツーリズム」と「医療ウェルネス」の波 〜ホテル化する医療施設と医療施設化するホテル
夏季の休暇シーズンが近づいてきました。今回と次回では、ヨーロッパのツーリズム業界での新たな動きについて、ご紹介したいと思います。今回は、「医療ツーリズム medical tourism」と「医療ウェルネスmedical ...
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筆記用具と書籍分野でのアナログ・ブーム 〜デジタル時代に新たに問われ、求められるものとは?
この数十年の間で、紙を使っていたものが、デジタル機器にとって替わられてくるのを、先進国の誰もが目の前で目撃してきました。すでにゲーム分野ではデジタル媒体が首位になって久しいですし、オフィスの業務からお金の決済、コミュニケ...
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ヨーロッパの広告にみえる社会の関心と無関心 〜スイス公正委員会による広告自主規制を例に
街角や新聞、インターネット上の広告で、不適切あるいは誤解を招く内容だと感じるものがあった場合、日本でもスイスでも広告審査機関に苦情を寄せたり、問い合わせをすることができます。企業の多国籍化や、ネットショッピングのグローバ...
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フランスのキャリアママとスイスのミスター大黒柱の共通点 〜ヨーロッパの男女の就労に関する期待と本音
フランスの母親とスイスの父親には、子をもつヨーロッパ人という以外、一見なんの接点もないように思われますが、意外な共通点があるようです。両者は共に、ほかのヨーロッパ諸国に比べてフルタイム勤務の割合が高く、同時にフルタイム勤...
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仏独共同の文化放送局アルテと「ヨーロッパ」という視点 〜 EU共通の未来の文化基盤を考える
EU諸国における EUへの帰属意識と愛着の薄さ 2012年にEU がノーベル平和賞を受賞した際、EU諸国の現地の反応が印象的でした。自国の誰かがノーベル賞を受賞すると、出身国の人たちは自分や身内のことのように誇ったり、喜...
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単身の高齢者が住み続けられる住宅とは? 〜スイスの多世代住宅と高齢者と若者の住宅シェアの試み
前回の記事(「縮小する住宅 〜スイスの最新住宅事情とその背景」)で、スイスでは社会構造やライフスタイルの変化が進んで、住宅の需要が変化していることを扱いました。実際、コックを雇い共同食堂で住人が夕食をとることができる住宅...
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縮小する住宅 〜スイスの最新住宅事情とその背景
1980年代以降スイスでは、より広い住宅への需要が高まり、宅地開発や住宅建設が各地で大規模に進められてきました。しかし近年は、むしろ小規模の住宅の需要が増えており、住宅不足が目立つようになってきています。拡大志向から一転...
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ヨーロッパの大都市のリアル 〜テロへの不安と未来への信頼
私事になりますが、先月パリのシャンゼリゼ通りでイスラム過激派の警察への襲撃があった時、ちょうどパリにおりました。事件現場は観光客で賑わう目抜き通りであり、おのぼり観光中だったわたしも、事件の前日にそこを訪れたばかりでした...
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放課後の子どもたちの活動をマネージする 〜スイスのお稽古事事情
スイスでは塾に通う子どもたちが増えてきましたが、ほかのヨーロッパ諸国に比べるとその割合はまだ低くとどまっています。一方、学校にはクラブ活動のような課外活動が一切ありません。このため、スイスの子どもたちには放課後、比較的長...
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