デジタル読解力 日本は4位、ノルウェーは10位
2011-06-29
28日、経済協力開発機構(OECD)は、世界19か国の15歳を対象に2009年に実施した学習到達度調査(PISA)のうち、インターネットやメールの技能を使って問題を解く「デジタル読解力」の結果を初めて公表した。
平均得点は韓国が1位、日本が4位、ノルウェーは10位だった。PISAをはじめとする国際学力テストでトップに躍り出て、教育先進国としてここ数年注目を集めるフィンランドは今回不参加。北欧ではそのほかにアイスランドが6位、スウェーデンが7位、デンマークが13位だった。
デジタル読解力の問題では、問題を解くためにプリント読解力に加えて、ホームページへのアクセス、ボタンのクリック、コピー&ペースト、メールの送受信、ウェブの掲示板への書き込みなど、ICTリテラシーに関する知識や技能が必要とされる。
VG紙によると、ノルウェーの教育大臣であるクリスティン・ハルヴォシェン氏は、PISAにおけるノルウェーの学力が改善されてきていることに喜びの声をあげるとともに、「ノルウェーの生徒はデジタル・メディアのヘビーユーザーであるのだから、もっといい結果を導き出せるはず」と、今後のさらなる飛躍を期待している。
また、ノルウェーでは男子よりも女子のほうがデジタル読解力で成績が良いことにも注目が集まった。ノルウェーでは15歳児の93パーセントが学校でコンピューターを使用している。高い割合の学生がコンピューターを日常的に使用している分、ノルウェー王国としてはPISAでさらに上位に躍り出たいところなのかもしれない。
参考URL
OECD生徒の学習到達度調査「デジタル読解力調査」のポイント
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/06/28/1307651_1.pdf
VG紙 Jentene knuser guttene i nettlesing
http://www.vg.no/nyheter/innenriks/artikkel.php?artid=10087997
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