前回(「フランスの学校が直面する「表現・言論の自由」 〜フランスの理念、風刺画、学校教育、イスラム教徒(1)」)最後の部分で、早急に検討や対策を要する二つの問題領域のひとつとして、授業の進め方(授業でそのテーマの扱い方)...
前回(「フランスの学校が直面する「表現・言論の自由」 〜フランスの理念、風刺画、学校教育、イスラム教徒(1)」)最後の部分で、早急に検討や対策を要する二つの問題領域のひとつとして、授業の進め方(授業でそのテーマの扱い方)...
今年10月17日、フランスのパリ近郊で、授業で「表現の自由」について教える際、イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を生徒にみせる機会をつくった歴史教科の中学校教員が殺害され、フランスはもちろん世界を震撼させました。 この...
今年最後の記事となる今回は、いつにもまして楽観的な想像力をたくましくさせ、新年以降の未来について思いをめぐらしてみたいと思います。具体的には、スイスの郵便事業の状況やフランスの郵便配達員が行っている新規ビジネスの事例をも...
フランスの母親とスイスの父親には、子をもつヨーロッパ人という以外、一見なんの接点もないように思われますが、意外な共通点があるようです。両者は共に、ほかのヨーロッパ諸国に比べてフルタイム勤務の割合が高く、同時にフルタイム勤...
EU諸国における EUへの帰属意識と愛着の薄さ 2012年にEU がノーベル平和賞を受賞した際、EU諸国の現地の反応が印象的でした。自国の誰かがノーベル賞を受賞すると、出身国の人たちは自分や身内のことのように誇ったり、喜...
私事になりますが、先月パリのシャンゼリゼ通りでイスラム過激派の警察への襲撃があった時、ちょうどパリにおりました。事件現場は観光客で賑わう目抜き通りであり、おのぼり観光中だったわたしも、事件の前日にそこを訪れたばかりでした...
今年のドイツの意外なベストセラー 今年ドイツでは、意外な本がベストセラー1位となり、人々を驚かせました。90年前に初版が出版されたアドルフ・ヒトラーの著作『わが闘争』です。ただし、今回ベストセラーになったのは、原書の再版...
(仏・オランド大統領と共に抗議デモに参加する各国首脳陣) 2015年1月7日、パリで痛ましいテロ事件が起こりました。 私は日本にいたのですが、お正月気分が抜けない新年に突如飛び込んで来た衝撃のニュースに、大変なショックを...
(辻本貴幸×栗原麻樹) 「思い出に残る音楽が求められている時代だからこそ、聴き手側にも思い出に残る聴き方をしてもらいたいですね」 こう語るのは、ピアニストとしてパリを拠点に活躍されている栗原麻樹さん。 世界で活躍する音楽...
(『トルコ移民50周年』をテーマにしたフラワーカーペット) パリから1時間半、EU統合により国境も取り除かれたベルギーを私が訪れたのは、単に気軽に行けるからではありません。 ベルギーの首都・ブリュセッルで二年に一度、たっ...
(映画『眠れる森の美女』のお城がシンボルになっているディズニーランドパリ) 「ディズニーランドは永遠に完成しない。この世界に想像力がある限り、成長し続けるだろう」 これは、ウォルト・ディズニーの有名な言葉です。 彼の飽く...
(奥田玲子×辻本貴幸) 「家庭料理は家族という人間関係を繋ぎ、培うもの。いつの時代も食卓は家族が集まる場として普遍的な存在であって欲しいと思っています」 こう語るのは、家庭料理研究家で、ケーキ教室『Eclat』(エクラ=...