【対談】 ルナリバティ代表 月野るな氏
2011-02-22 [EntryURL]
協会理事の塚原昭彦・荒木妃佐己と交流のある、その分野の第一線でご活躍させている起業家の方との対談です。
今回のゲストは、親交の深い月野るな氏です。
ルナリバティ代表 月野るな
大阪にて
「幸せのタネを育てるセミナー」を主催し、自らも講師として立つ。
ライター・エッセイストであり、オークショナーでもある。
2007年に携帯オークションの知識と経験を活かした「超図解miniモバオク」を初出版、翌年2008年にも「ヤフオク・モバオクの達人養成講座」を共著で出版。アマゾンランキング1位を獲得。
2009年9月には、3冊目の出版となる
「ネットで儲けるシリーズ モバオク」を出版。
成功小説家、犬飼ターボ氏「オレンジレッスン。」の主人公モデル2人のうちの1人。
メルマガもまぐまぐ殿堂入り「目指せ月100万円!モバオク実況生中継!」
女性のオークションパワーセラーとして、TV・雑誌などメディアに取材もされる。
ヤフオク・モバオクセミナー、ライティングセミナー、女性起業支援セミナーの講師もつとめる。
ルナリバティ代表。
「騙されそうで怖い」と思っていたネットオークション
荒木妃佐己(以下、荒木)「月野るなさんは、ライターであり、モバオクの本も出版しているオークショナーでいらっしゃいますが、ネットで商品を販売するというキッカケはなにだったのでしょう」
月野るな氏(以下、月野)「もう10年近く前のことになりますが、まだネットオークションの知名度もほとんどなく、私自身もネットオークションの存在は知っていたものの、『中古品とかネットで売れるわけがないし、知らない人とお金のやり取りとかするって騙されそうで怖い』と思っていたので、最初はまったく興味がありませんでした」
荒木「騙されそうで怖いというのはわかります(笑)」
月野「ある日、友人の家に遊びに行ったら色々新しいものが増えていて、聞いたらネットオークションで買ったというではないですか」
荒木「お友達は活用させていたのですね」
月野「はい、それに、自分のいらない物を出品したら面白いくらい売れるというのを聞いて、友人がやっているなら大丈夫かも?という安心感と面白いくらい売れるなら、生活費の足しになるかも、という最初はとても軽い気持ちで始めたのがキッカケでした」
荒木「キッカケって本当に大切ですよね。そうですか、タイミングもあったのかもしれませんね。いまや、るなさんと言えば『モバオク』ですが、モバオクのいいところをお教えいただけますでしょうか」
月野「モバオクは携帯電話で行うオークションですので、携帯電話さえあれば完結するオークションシステムです。
写真も携帯電話のカメラでOKですし、商品説明にしても、テンプレートを使ってきれいに見せないと・・・など気を遣わなくてもOKなので、初心者がオークションを始めるにはとても『分かりやすい仕組み』になっていると思います」
荒木「ある意味、ヤフオクより入りやすいかもしれないということですか?」
月野「そうなんです。面倒な会費の支払い手続きも携帯電話払いにすれば簡単ですし、とにかく初心者が『面倒だなぁ』と思う部分が簡潔になっているのが、モバオクです」
荒木「やはり利用者は女性が多いでしょうか」
月野「そうですね、携帯電話からの参加者はPCとは参加者層が違うので、ヤフオクではダメだった商品でも高額で売れたりすることも結構多く(その逆もありますが)、ヤフオクとモバオクに両方参加することで利益も狙えます」
ネットの向こうにいるのは生身の人間
荒木「先ほど『騙されそう』というお話しがありましたが、お互い顔が見えないネットビジネスしていて気をつけているところがありましたらお教えください」
月野「『ネットの向こうにいるのは生身の人間だ』ということは絶対忘れないようにしています。顔が見えないからこそ気をつけないといけないことがたくさんあります」
荒木「たとえばどのようなところでしょう」
月野「特にメールでは、言葉のニュアンスが伝わらないことが多々ありますので、この書き方で伝わるか?ということを送信する前に必ず読み直すようにしています。
血の通った温かい取引が出来るよう、多少手がかかることでも、それが伝わるかを意識しています」
荒木「とても大事なことですよね。全く同感です。大事ですし難しいところです」
月野「また、これくらいいいだろうという連絡手抜きはしないようにしています。
こまめに連絡、これが一番安心していただけると思っています」
荒木「セールスレターは、みなさん苦労されている点です。プロのライターでいらっしゃるるなさんですが、人をひきつける文章を書くコツみたいなものがあればお教えいただけますか」
月野「『誰に書くのか?(伝えるのか?)』をまず明確にすることです。
ターゲットが変われば書き方がガラリと変わります。
心に響く言葉、例え話など、すべてが変わってきます。
オークションの商品説明も、まず誰に買ってもらいたいのか?をちゃんと決めてから書き始めるとピンポイントでターゲットに刺さる言葉を選べます。
顔が見えないだけに、これで伝わるはず、と手抜きをせずに、これで伝わるか?ということを何度も何度も見直して、言葉を変えたりしながら調整していきます」
荒木「なるほど、多くの人のヒントになることです」
月野「あと、中学生が読んで分かる言葉を使うようにしています。
カッコつけて、難しい言葉を使って、何を言っているのか分からなくなってしまうという失敗を結構見かけます。
文法やテクニックよりも、『心を込めて書く』に勝るものはないと思っています」
荒木「塚原さんがよく『またこ難しいこと書いてしまった』と言われています(笑)」
月野「『買わせてやろう』と思って書いた文章には必ずそういうニュアンスが含まれていますし、相手に伝わります(笑)」
荒木「そうなんですよね」
月野「読んでいてなんとなく嫌な気分になる文章は、そういう気持ちよくない感情がこもっています。
勉強方法として、自分がいいなと思った文章があれば一度そっくり写してみるといいですよ」
荒木「なるほど、早速やってみます」
月野「どこに自分が惹かれたのか?というところを考えてみると色々な発見があります」
「リアルで人間関係を築く」というのは非常に重要
荒木「るなさんには、当協会の相談役としても名を連ねていただいていて、ご自身もネット輸入されておられますが、ネットビジネス、その中でも『ネット輸出入』のメリットはどのあたりだと思われますか」
月野「月並みですが、内外の価格差による利益ではないでしょうか。
実際、私もこの価格差で利益を取らせていただいています」
荒木「そうですね、みなさんいろいろ難しくお考えのようですが」
月野「問屋から仕入れないと・・・とか、そんな面倒なことを考えずに、これいいな、が始まりで海外で定価で買っても、日本で利益が取れる、など魅力はとても大きいです。輸出でも同じことが言えますよね。
また、流行に流されない商品を扱うことが比較的簡単にできるということも実感しています」
荒木「るなさんのご活動を拝見しておりますと、非常に『リアル』を重要視されておられます。リアルで人と会ったり話されることの重要性をお教えください」
月野「リアルで人間関係を築く、というのは、ネットビジネスにおいても非常に重要だと思います。
すべての情報は人を通じて入ってきます。そこに信頼関係がある人からの情報だと信憑性や重要性がグッと高まり、『あなただから言うけどね』という機密性の高い情報も入ってくることが非常に多くなります」
荒木「わかります、わかります」
月野「また、応援し、応援される関係に発展することで、自分のビジネスに広がりが生まれます。
人と人が出逢うことで、どんな化学反応が起こるか分かりません。実際それから生まれたビジネスや企画がたくさんあります」
荒木「アイデアもたくさん出るし、ビジネスの進み方も断然早いですよね」
月野「はい、ネットでもリアルでも、ビジネスというのは、実際逢って信頼関係がキッチリ出来ることでさらに加速すると体験上断言できます」
荒木「るなさんは長くセミナーも主催されています。
『幸せのタネを育てるセミナー』を始められたキッカケは何だったのでしょう」
月野「自分が離婚して、起業するという過程の中で、子供が小さいので動きにくい、資本金がない、メンタルで支えになってくれるところがない、など色々な『こんなのがあったらいいな』という願望がありました。
いつか自分が人を応援できるようになったら、その頃の自分が喜んだだろうものを提供していきたいと考えていました」
荒木「確かにそういう理由で自分のやりたいことを我慢している女性は多いと思います」
月野「『幸せのタネを育てるセミナー』もそのひとつで、子連れOKのセミナーとして特に女性の精神的自立と経済的自立を応援する第一歩のセミナーとしておよそ三ヶ月に一度開催しています。お陰様で次回で10回目(※2011年3月12日開催)を迎えることができます」
荒木「素晴らしいです」
月野「基本的に自分が聞きたいと思う方を講師に招いていますが、参加者、講師、主催者ともに成長できるセミナーを、と思い運営しています。ありがたいことに、セミナーがキッカケでコラボが生まれたり、勉強会が生まれたり、仲間ができたりと嬉しいご報告が多いのが自慢です」
人(人脈)があれば、ほとんどのことはどうにかなってしまう
荒木「流れの速いネットビジネスですが、長く続けていくのはどのようなことが大切だとお思いでしょうか」
月野「自分の理念をしっかりと持つこと、ぶれない軸を持つことが第一だと思います。
そして信頼できる仲間を持つこと。
資本金やノウハウの部分は、情熱があれば多少のことならどうにかなる、と思っていますし、実際そうしてきたと思います」
荒木「信頼できる仲間は大事ですよね」
月野「私が自慢できる数少ないことに、『人持ち』というのがあります。
お金持ちもいいけど、人持ちになりたいというのが願いでしたから、もうたくさん叶っているかなと思います(笑)。
人(人脈)があれば、ほとんどのことはどうにかなってしまう。これは私が今までで痛感してきたことです」
荒木「るなさんの『お金持ちではなく、人持ち』という理由ですね。最後に、るなさんの今後の目標をお教えください」
月野「離婚した頃の私のような女性を応援したいというのが、長年の夢でした。
今年は日本のお母さんと海外に住む日本人のお母さんを『物流』で繋ぎ、仕組みを確立することが目標です。現在、アメリカでスタートしており、他の国も視野に入れて行動を起こしています」
荒木「これは楽しみです」
月野「ライター業は人に任せていき、新しい漫画を使ったセールスレターを作成することにも取り組んでいきます。女性のイラストレーターさん、漫画家さんなど女性クリエイターさんを応援していきます。
また、女性がイキイキと活動できる場所を提供していきます。オークションも自分の力で収入を得る、という強い気持ちを持った方に短期間で頑張っていただく講座も開催しています。
幸せのタネを育てるセミナー、そして幸せの花を育てる講座と、女性が自分しか持っていない幸せのタネを育て花開かせるお手伝いをしていきます」
荒木「魅力的な目標ですね!これからもお忙しくご活躍されると思います。今日は貴重なお話しをありがとうございました」
月野「こちらこそ、ありがとうございました」
2011年1月 京都新阪急ホテルにて