遊具のシェアリング 〜スイスの地域社会で半世紀存続してきたシェアリングサービス
今回は、半世紀もの歴史をもち、地域に定着している、シェアリングサービスとして、スイスの遊具レンタル施設「ルドテーク」のサービスについて、取り上げてみます。 ルドテークについては以前も記事でとりあげたことがありますが(「ス...
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遊具のシェアリング 〜スイスの地域社会で半世紀存続してきたシェアリングサービス
今回は、半世紀もの歴史をもち、地域に定着している、シェアリングサービスとして、スイスの遊具レンタル施設「ルドテーク」のサービスについて、取り上げてみます。 ルドテークについては以前も記事でとりあげたことがありますが(「ス...
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シェアリングがヨーロッパのトラック輸送の流れを変える 〜積載率、環境、ロジスティックスの未来
企業と企業を結ぶシェアビジネス シェアリング・エコノミーと聞いて、みなさんが真っ先に思い浮かべるのはなんでしょう。ウーバーや民泊など、個人と個人が結びついた貸し借りやサービスといったことではないかと思います。 今回は、そ...
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ウーバーの運転手は業務委託された自営業者か、被雇用者か 〜スイスで「長く待たれた」判決とその後
はじめに 以前、ドイツ語圏を中心にヨーロッパのシェアリングエコノミーが直面している現状をレポートしましたが、それから2年がたち、現在はどのような動きや変化がでてきたのかを、再びレポートしてみたいと思います。具体的には、ウ...
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求めることと望まないこと 自由死の議論のジレンマ
前回の「自由な生き方、自由な死に方 〜スイスの「終活」としての自由死」につづき、スイスの自殺ほう助に対する社会の理解や議論の展開についてみていきたいと思います。 スイスでは、自分の死についてもより自由に決めたいとする声が...
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自由な生き方、自由な死に方 〜スイスの「終活」としての自由死
寺田修二とスイスの接点 演出家の寺田修二の著作に『自殺のすすめ』というのがあります。この本で寺田は、世間で一般的に言われている「自殺」は、まわりの人や環境に追い詰められて自分が殺されることであり、自殺というより他殺であり...
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若者の目につくところに公共放送あり 〜スイスの公共放送の最新戦略
マスメディアはもはや不要? 世界的にソーシャルメディアをはじめとするネット上の多様なコンテンツにおされて、伝統的なマスメディアの利用が減っていますが(Qualität der Medien, 2016)、この傾向は、スイ...
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濃厚な音楽鑑賞のすすめ 〜ヨガとコンサートが結びつく時
音楽鑑賞は、今も昔も変わらず、多くの人にとって大きなよろこびですが、音楽をこれまで以上に堪能したければ(つまり音楽体験をより豊かに、充実させたい)、なにをすればいいと思いますか。 スピーカーやヘッドフォンの音質や効果にこ...
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「どこから来ましたか」という質問はだめ? 〜ヨーロッパから学ぶ異文化間コミュニケーション
今年3月にドイツで『訊くのをやめろ。わたしはここの者だ』というタイトルの本がでました(Ataman, Ferda, Hör auf zu fragen. Ich bin von hier, S. FISCHER Verl...
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帰らないで、外国人スタッフたち 〜医療人材不足というグローバルでローカルな問題
前回、国内で不足する介護人材を海外から確保しようと奔走するドイツの様子についてみてみました(「ドイツの介護現場のホープ 〜ベトナム人を対象としたドイツの介護人材採用モデル」)。 ドイツの隣国スイスでも、医療業界全体で多く...
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ドイツの介護現場のホープ 〜ベトナム人を対象としたドイツの介護人材採用モデル
前回(「移民の模範生と言われる人々 〜ドイツに移住したベトナム人の半世紀」)、1970年代からドイツや西側諸国に移住したベトナム出身の人々の状況についてみてきましたが、それから半世紀たった今日、ベトナム人が、再びドイツで...
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移民の模範生と言われる人々 〜ドイツに移住したベトナム人の半世紀
移民をテーマにした4回のシリーズ 日本では、昨年、国内で深刻に不足する労働力を補完するため、出入国管理法を改正し新たな在留資格「特定技能1号・2号」を設けました。これによって今後5年間に海外から約34万人の人材が入ってく...
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持続可能性を追求した究極の建築 〜スイスではじまった野心的プロジェクト「Urban Mining and Recycling(Umar)」
前回、スイスの建築家ブーザーの取り組みを中心に、建設現場での中古建設材料の利用状況やその可能性についてみていきました(「中古材料でつくる新築物件 〜ブリコラージュとしての建築」)。今回は、中古建築材料だけでなく、従来ゴミ...
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中古の建設材料でつくる新築物件 〜ブリコラージュとしての建築
車、洋服、家具、本、雑貨。今日、多様なジャンルの中古品が、市場にでまわっています。とはいえ、中古物件がまだ市場としてほとんど成立していない分野もあります。中古建築材料の市場がそのひとつです(ここでは、室内インテリア備品を...
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容姿、財産、若さそれとも知性? 〜パートナー選びは、社会の男女同権の程度を示すバロメーター
みなさんがパートナー選びで、重視するのははどんなことでしょう。容姿、経済力、性格、それとも趣味でしょうか。 近年、ドイツ語圏では、パートナー選びを社会の男女同権の進展と関連づけて説明する見解が、たびたびメディアでとりあげ...
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食事は名前をよばれてから 〜家畜の能力や意欲を考慮する動物福祉
肉食という、欧米社会で長く定着してきた食文化は、現在、ドイツやほかのヨーロッパ諸国で、主に二つの観点から、厳しい目にさらされています。一つは環境負荷を憂慮する立場から(菜食に比べ肉食は環境負荷が大きいため)。そしてもう一...
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ティッシュから考える環境問題 〜125年前にドイツで生まれ、世界中で愛される生活必需品の将来
デジタルメディアが発達し、社会のペーパーレス化が進んでいるように思われますが、ドイツでは、ドイツの国内製紙工場の売り上げをみると、1990年に86万トン、2000年では105万トン、2016年では153万トン(Eine ...
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人は誰とでも対話できるのか 〜プロジェクト「ドイツは話す」からみえてくる希望と課題
二年前にドイツで考案・実施され、その後一年でヨーロッパを中心に世界で14カ国が実施を計画されるまでに、国内外で関心が集まっている、対話プロジェクトについて、前回、概観しました(「ドイツ発対話プロジェクト 〜〜フィルターバ...
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ドイツ発対話プロジェクト 〜フィルターバブルを脱ぎ捨てた先にみえるもの
もしも、まだ会ったことがない人が、自分の意見や世界観と全く異なる意見や世界観をもっているとすでにわかっていたら、みなさんは、その人に会いたいでしょうか。できることなら、会いたくないと思うでしょうか。会うのを避けたいと思う...
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「体験」をもとめる社会心理と市場経済 〜「体験」をキーワードに再構成される産業と文化施設
前回、文化施設や小売業界など多岐にわたる分野でみられる「体験」志向について概観してみました(「すべては「体験」を目指す 〜ショッピング、博物館、ツーリズムにみえる「体験」志向」)。今回は「体験」志向に読み取ることができる...
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すべては「体験」を目指す 〜ショッピング、博物館、ツーリズムにみえる「体験」志向
「ショッピングはもはやクール(かっこいいもの)ではなくなった」(Shopping, 2018)、こうトレンド研究で名高いスイスの研究所GDIは言い切ります。もしそうなのだとすれば、代わりに、今日、なにが新たに「クール」な...
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向かっている方向は? 〜グローバル経済と国内政治が織りなすスパイラル
今はどんな時代で、自分はその時代のどんな所に位置しているのか。そして、これからどんなことが将来の明暗を分けるポイントになるのか。そんなことがわかればどんなにいいか、と思う人は多くても、実際に、自分が真っ只中にいる時代の潮...
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人生(と)ゲーム(2) 〜ゲームという現実社会の写し鏡
前回、ゲームデザイナーという職業についてスポットをあてて、人とゲームの関係を考えてみました(「人生(と)ゲーム(1) 〜ゲームデザインに人生をかける人たち」)。今回は、ゲームにみえる人々の嗜好性や、現実社会とゲームとの相...
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人生(と)ゲーム(1) 〜ゲームデザインに人生をかける人たち
新年は、夢のある話からはじめたいと思います。世の中には、こんなことが仕事にできたらいいな、と人々に羨望されるような仕事があります。ゲームデザイナーという仕事は、そんな仕事のひとつと思われます。 先日、スイス人ゲームデザイ...
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2018年のスイスのグットニュース 〜環境・政治・インテグレーション・メディアにみえた明るい兆し
前回(「出生率0.8 〜東西統一後の四半世紀の間に東ドイツが体験してきたこと、そしてそれが示唆するもの」)に続き、今回も、今年、印象に残ったニュースをピックアップしてご紹介してみます。今回は、スイスのグットニュースを五つ...
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