コロナ危機が報道機関にもたらしたもの 〜ヨーロッパのジャーナリズムの今(1)
コロナ危機以来、世界的に非常に多くのテーマや問題が生じ、ジャーナリズムは、それらに寄り添い、報道することに終始してきました。その一方、ジャーナリズム業界自体も、ほかの業界同様に、コロナ危機で大きく翻弄されました。コロナ危...
スイス
コロナ危機が報道機関にもたらしたもの 〜ヨーロッパのジャーナリズムの今(1)
コロナ危機以来、世界的に非常に多くのテーマや問題が生じ、ジャーナリズムは、それらに寄り添い、報道することに終始してきました。その一方、ジャーナリズム業界自体も、ほかの業界同様に、コロナ危機で大きく翻弄されました。コロナ危...
スイス
コロナ危機を転機に観光が変わる? 〜ヨーロッパのコロナ危機と観光(2)
前回(「ドイツ人の今夏の休暇予定が気になる観光業界 〜ヨーロッパのコロナ危機と観光(1)」)に引き続き、今回も、コロナ危機下のヨーロッパの観光業界についてみていきます。今回は、オランダ、オーストリア、スイス、イギリスでの...
スイス
ドイツ人の今夏の休暇予定が気になる観光業界 〜ヨーロッパのコロナ危機と観光(1)
国境再開とヨーロッパ人の夏季休暇 ヨーロッパではコロナ危機によるロックダウン以来ヨーロッパの各国間の国境が閉鎖されていましたが、6月15日月曜から、ほとんどのEU加盟国とスイスなどの周辺国の間の国境が再び開かれました。3...
スイス
ミッション「若手情報専門家を育てよ」 〜開校20年周年のスイスの情報高等学校
世界的な情報専門家不足と国内事情 スイスでは、情報高等学校Informatikmittelschuleという中等教育課程が、若手の情報専門家の養成の場として、存在感を増しつつあります。今回はその学校についてレポートします...
スイス
ヨーロッパの自転車最前線 〜進む自転車のサブスクリプション化
前回「コロナ危機を契機に登場したポップアップ自転車専用レーン 〜自転車人気を追い風に「自転車都市」に転換なるか?」)に引き続き、今回も、コロナ危機とともにヨーロッパにやってきた空前の自転車ブームについて扱っていきます。 ...
スイス
コロナ危機を契機に登場したポップアップ自転車専用レーン 〜自転車人気を追い風に「自転車都市」に転換なるか?
今回と次回では、都心部の移動のあり方の大きな変化として、コロナ危機以降、注目されている自転車とその周辺事情について扱ってみたいと思います。具体的には、ヨーロッパ各地の自転車ブームやその背景、また購買とは違う自転車利用手段...
スイス
「女性は、職業選択についていまだ十分真剣に認識していない」? 〜職業選択と学問専攻の過去・現在・未来
教育上のジェンダー平等パラドクスに対する新たな視点 今日のヨーロッパでは、就労が、性別により進む専門領域や職業選択が制限されるべきでないということが前提として受け入れられているだけでなく、それを制限する構造的な問題や意識...
スイス
新たな「日常」を模索するヨーロッパのコロナ対策(2) 〜追跡アプリ、医療情報のデジタル化、地方行政の采配、緩和政策の争点
コロナ対策としてユニークで有力な手法(前回の続き) 前回(「新たな「日常」を模索するヨーロッパのコロナ対策(1) 〜各地で評判の手法の紹介」)に引き続き、ヨーロッパでみられるコロナ対策の手法で注目に値すると思われるものを...
スイス
新たな「日常」を模索するヨーロッパのコロナ対策(1) 〜各地で評判の手法の紹介
3月中旬から非常事態下にあったヨーロッパでは、数週間前から、緩和策が徐々に打ち出されるようになりました。今回と次回の記事では、これまでコロナ危機の対策として定評があった手法や、今後の対策として有望と思われるもの、またヨー...
スイス
買い物難民を救え! 〜コロナ危機で返り咲いた「ソーシャル・ショッピング」プロジェクト
危機的な状況下つづくと、これまで想定しなかったような様々なものが不足や不備となる問題がおきてきますが、そのなかには、コロナ危機でのマスクのように、需要に対し、絶対的な供給が少ないことでおこる問題だけでなく、供給があっても...
スイス
非常事態下の自宅での過ごし方とそこにあらわれた人々の行動や価値観の変化 〜ヨーロッパのコロナ危機と社会の変化(5)
非常事態下をどのように過ごし、何が変わったのか ヨーロッパ諸国がロックダウンをはじめてから、5週間あるいはそれ以上がたちました。4月下旬の現在、ドイツ語圏では、営業を禁止されていた店舗の営業を認める、ロックダウン解除の措...
スイス
ヨーロッパで最初にロックダウン解除にいどむオーストリア 〜ヨーロッパのコロナ危機と社会の変化(4)
ロックダウンのあと 現在、世界中の先進国の多くが、おおむねロックダウンかそれに近い拘束の多い状態になっていますが、3月中旬からロックダウンを実施中のヨーロッパでは、ようやく4月はじめから感染者数の増加率がフラットになりつ...
オーストリア
患者の事前指示書は、医療崩壊回避の強力な切り札となるか? 〜ヨーロッパのコロナ危機と社会の変化(3)
トリアージを回避する可能性をもとめて 前回、迫りくるコロナ危機で医療機関が逼迫する事態になった場合にそなえ、スイスでは、トリアージ(患者の容態で、治療の優先度を決定して患者を選別すること)に焦点をあてた新たな医療倫理ガイ...
スイス
スイスで制定されたトリアージに関する医療倫理ガイドライン 〜ヨーロッパのコロナ危機と社会の変化(2)
あえてこのような扱いにくい話題を扱う理由 前回(「突如はじまった、学校の遠隔授業 〜ヨーロッパのコロナ危機と社会の変化(1)」)に引き続きコロナ危機に関するテーマを、ヨーロッパからお伝えします。 ヨーロッパ各国は、ここ数...
スイス
突如はじまった、学校の遠隔授業 〜ヨーロッパのコロナ危機と社会の変化(1)
コロナ危機に関するニュースで伝わりにくい部分 新型コロナウィルスはまだ世界中でいまだに衰える気配がなく、どこの国でも、生活や仕事に厳しい制約を強いられていますが、そのような困難な状況下にあって、ほかの国では、どんな風に人...
スイス
公共放送の近い将来 〜消滅?縮小?新しい形?
公共放送に未来はあるのか? 前回(「ヨーロッパの公共放送の今 〜世界的に共通する状況とローカルな政界との関係」)では、公共放送をめぐる現状についてメディア環境の変化と、政治との関係からみてみましたが、今回は、今後の公共放...
スイス
ヨーロッパの公共放送の今 〜世界的に共通する状況とローカルな政界との関係
「BBC、お前もか。」 最近は毎日、新型コロナウィルスの感染関連について、報道されない日はありませんが、みなさんは、ニュースソースとしてどのようなメディアを主に利用しているでしょうか。例えば、検索で「コロナウィルス」、「...
オーストリア
数年後の食卓を制するのは、有機畜産肉、植物由来肉、それとも培養肉? 〜新商品がめじろおしの肉関連食品業界
有機畜産の危機 先月、スイスの経済専門ニュース番組で、有機畜産の売り上げが伸び悩んでおり、有機畜産農家が苦境にたたされている、という報道がありました(Eco, 2020)。 有機農業商品への関心は、西ヨーロッパで近年、大...
スイス
「ゴミを減らす」をビジネスにするヨーロッパの最新事情(2) 〜ゴミをださないしくみに誘導されて人々が動き出す
前回(「ゴミを減らす」をビジネスにするヨーロッパの最新事情(1) 〜食品業界の新たな常識と、そこから生まれる食品のセカンドハンド流通網)に続き、今回も「ゴミを減らす」をビジネスにする可能性や、流通の新しいしくみを、最近の...
スイス
「ゴミを減らす」をビジネスにするヨーロッパの最新事情(1) 〜食品業界の新たな常識と、そこから生まれるセカンドハンド食品の流通網
ゴミ問題を逆手にとったビジネス ゴミを減らす。これを、モラルや義務として遂行するだけでなく、このことを軸にした新しいビジネスや、流通させるツールも、近年、生まれてきました。今回と次回(「ゴミを減らす」をビジネスにするヨー...
スイス
スイスの職業教育(2) 〜継続教育(リカレント教育)ブームと新たに広がる格差
はじめに 前回(「スイスの職業教育(1) 〜中卒ではじまり大学に続く一貫した職業教育体系」)は、スイスで義務教育課程卒業後に3人に2人が進む職業訓練制度と、そこから進むことができる高等教育などの第三期教育課程のしくみにつ...
スイス
スイスの職業教育(1) 〜中卒ではじまり大学に続く一貫した職業教育体系
はじめに OECDの最新の調査報告書によると、OECD諸国の学士課程への入学者の平均年齢が最も低いのは日本で18歳、最も高いのはスイスで24.5歳です。短期高等教育課程入学者の年齢の日本とスイスの差はさらに開き、日本は1...
スイス
保守政党と環境政党がさぐる新たなヨーロッパ・モデル 〜オーストリアの新政権に注目するヨーロッパの現状と心理
EUのグリーン・ディール政策を追い越す新たな一手 昨年12月に新委員長フォンデアライエンのもとで発足した欧州委員会は(欧州委員会は、欧州連合(EU)の執行機関)、2050年までに温暖化ガスの排出を実質ゼロにすることを柱と...
オーストリア
環境対策とコミュニケーション 〜身近な人々との対話に環境問題が織り混ざる時代の批判・ユーモア・価値観
今回と次回の記事では、ヨーロッパ社会で、もっとも広く関心がもたれ、めまぐるしく日々進展している、環境問題・対策関連のテーマからふたつのトピックを扱ってみたいと思います。 「よくスキー場になんかいけるわね。人工雪がどのくら...
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